BMCおよびSMC材料の応用

BMC/DMC材とは英語の略称です。バルク成形材料/生地成形コンパウンド。主原料は、チョップドガラス繊維（GF）、不飽和ポリエステル樹脂（UP）、フィラー（MD）、添加剤を十分に配合した塊状プリプレグです。熱硬化性成形材料の一つです。

BMC材料は電気的特性、機械的特性、耐熱性、耐薬品性などに優れており、圧縮成形、射出成形、トランスファー成形などの各種成形法に適しています。BMC の材料配合は、さまざまな製品の性能要件に合わせて柔軟に調整できます。主に電気製品、モーター、自動車、建築、日用品などの分野で使用されています。

BMCの応用分野

1. 電気部品

1) 低圧カテゴリ：RTシリーズ、遮断開閉器、空気開閉器、配電盤、電力量計筐体など
2）高電圧：がいし、絶縁カバー、消弧カバー、密閉鉛板、ZW、ZN真空シリーズ。

2.自動車部品

1) 自動車の発光体、つまり日本の自動車のライトリフレクターは、ほとんどが BMC で作られています。
2) 自動車用イグナイター、分離ディスクおよび装飾パネル、スピーカーボックスなど。

3. モーター部品

空調モーター、モーターシャフト、ボビン、電気および空圧部品。

4. 日用品

電子レンジ用食器、電気アイロンの筐体など

SMCはの略称ですシート成形材料。主原料はSMC特殊糸、不飽和樹脂、低収縮剤、充填剤、各種助剤で構成されています。SMC には、優れた電気的性能、耐食性、軽量、簡単で柔軟なエンジニアリング設計という利点があります。機械的特性は一部の金属材料に匹敵するため、輸送車両、建設、電子/電気などの業界で広く使用されています。

SMCの応用分野

1. 自動車産業への応用

欧州、米国、日本などの先進国では、自動車製造にSMC材料が広く使用されています。これには、あらゆる種類の自動車、バス、電車、トラクター、オートバイ、スポーツカー、農業用車両などが含まれます。主なアプリケーション部品には次のカテゴリが含まれます。
1) 足回り部品 前後バンパー、インパネ等
2) ボディ及びボディ部品 ボディシェル、モノコックルーフ、フロア、ドア、ラジエターグリル、フロントエンドパネル、スポイラー、ラゲッジルームカバー、サンバイザー、フェンダー、エンジンカバー、ヘッドライト反射鏡。
3) ボンネット下の部品、エアコンケーシング、エアガイドカバー、吸気管カバー、ファンガイドリング、ヒーターカバー、水タンク部品、ブレーキ系部品、バッテリーブラケット、エンジン遮音板など。
4) インテリアトリム部品 ドアトリムパネル、ドアハンドル、インパネ、ステアリングロッド部品、ミラーフレーム、シート等
5) ポンプカバー等のその他電装品、ギヤ遮音板等の駆動系部品。
中でもバンパー、ルーフ、フロントフェイス部品、エンジンカバー、エンジン遮音パネル、前後フェンダーなどの部品は最も重要であり、生産量も最も大きい。

2. 鉄道車両への応用

主に鉄道車両の窓枠、トイレ部品、座席、茶卓天板、車両壁板、屋根板等が挙げられます。

3. 建設工学への応用

1) 給水タンク
2) シャワー用品。主な製品はバスタブ、シャワー、シンク、防水トレー、トイレ、化粧台などで、特にバスタブ、シンクなどの浴室設備全般を取り扱っております。
3) 浄化槽
4) 建物の型枠
5) 保管室のコンポーネント

4. 電気産業および通信工学への応用

電気産業および通信工学における SMC 材料の応用には、主に以下の部分が含まれます。
1) 電気エンクロージャ: 電気スイッチ ボックス、電気配線ボックス、計器パネル カバー、配電ボックス、水道メーター ボックスを含みます。
2) 電気部品およびモーター部品: 絶縁体、絶縁操作工具、モーターのフロントガラスなど。
3) 電子工学用途: 電子機器のプリント基板など。
4) 通信機器の用途: 電話ボックス、電線およびケーブル分配ボックス、マルチメディア ボックス、および交通信号制御ボックス。

5. その他の用途

1) 座席
2) コンテナ
3) ポールジャケット
4) ツールハンマーハンドルとシャベルハンドル
5) 野菜シンク、電子レンジ用食器、ボウル、皿、皿、その他の食品容器などのケータリング用品。

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